感動!父が娘に語る美しく、深く、壮大で、どんでもなくわかりやすい経済の話。

この本を読みました。


【書評】父が娘に語る美しく、深く、壮大で、どんでもなくわかりやすい経済の話。

感想

一言で言えば、久しぶりに面白い経済学の本に出会ったなという感じ。

経済モデルが科学的になるほど、現実の経済から離れていく

そうなんです。仮にも、学生時代は経済を学ぶ学生として、このようなことはよく感じていました。

つくづく経済学とはなんとも不思議な学問だと思っていた節はあります。

「学問」でありながら、それは物理や化学のように実験して試すことが不可能なものなのです。

現実の経済は金融工学のアルゴリズムのようには進まないから。

もし経済予測が外れたとしても、いくらでも条件や見方を変え言い換えられてしまうのは、「占い師」となんら変わりがない。

現実の経済には色々な立場の人々の思惑、心理が複雑に絡み合っている。政治とも切り離せない。

そんな生活を左右する経済のことを、専門家や学者だけのものにせず、私たち一人一人が理解しなければならないと考える。

幸い、この本を書いているのは元財務大臣という専門家であり、政治を行う中で実態の経済問題に直面してきたため、金融工学の弱点を突き止め、現実的な経済の本質をついた本になっている。

10代半ばの娘に向けて書いているので、簡単とまでは言わないが、かなり難解な内容でもわかりやすく解説されている。

経済の歴史、、、金融工学の真髄、格差問題の本質、そして単語でこそ出ていないがシンギュラリティ(人工知能が人の知能を超えた未来)や仮想通貨についての記述もある。

目次

  • 第1章 なぜこんなに「格差」があるのか
  • 第2章 市場社会の誕生
  • 第3章 「利益」と「借金」のウエディングマーチ
  • 第4章「金融」の黒魔術
  • 第5章 世にも奇妙な「労働力」と「マネー」の世界
  • 第6章 恐るべき「機械」の呪い
  • 第7章 誰にも管理されない「新しいお金」
  • 第8章 人は地球の「ウイルス」か?
  • エピローグ 進む方向を見つける「思考実験」

ぜひ興味が湧いた方は本書を手にとってみて欲しい。


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